【若手職員インタビュー】
入職3年目、佐々木雄輝さん
3年目の現場作業員が語る、林業のやりがいと成長実感
今回お話を伺ったのは、雄勝広域森林組合に入職して3年目の佐々木雄輝(ささきゆうき)さん(2025年5月現在)。
高校卒業後に一度製造業の道へ進んだ彼が、林業という未知の世界に飛び込んだ理由、そして現場で感じているやりがいについて、率直に語ってくれました。
■ 林業の現場で担う「山を育てる」仕事
佐々木さんが現在担当しているのは、「保育作業」と呼ばれる山づくりの現場業務。
木を伐採後の山に杉の苗を植え、成長を妨げる草や芝を刈る下刈り、そして育ちが悪い木を間引く保育間伐など、山の健やかな成長を支える仕事に日々従事しています。
「苗を植えて、手入れをして、長い年月をかけて木を育てる。山全体を育てるような仕事だと思っています」と佐々木さんは話します。
■ 製造業から林業へ
「知らないからこそ挑戦したいと思った」
高校時代は工業科に所属し、卒業後は地元の製造業の会社に就職。6年ほど勤めたのち、「もっと体を動かす仕事をしたい」という思いから転職を決意しました。
「外で全身を使って働いてみたいと思ったんです。色々調べる中で“林業”という選択肢が出てきて、自分の中に知識が全然なかったからこそ、逆に興味を持ちました」
最終的にはハローワークで雄勝広域森林組合の求人を教えてもらい、2023年の4月に入職。
友人に林業従事者がいたことも、背中を押す要因になったといいます。
■ 初めて見た林業の現場に、圧倒された
組合に入って最初に驚いたのは、想像以上に大きな重機の存在と、伐倒作業(木を伐って倒すこと)の迫力だったそうです。
「初めて現場で木が倒れる瞬間を見たとき、その迫力に圧倒されました。これまで見たことがない光景で、本当に驚きました。木が倒れた瞬間のあのブワッと巻き起こる風なんかも特徴的ですよね」
また、林業の仕事には想像以上の筋力が求められることも体感したといいます。
「持久走が得意だったので体力には自信があったんです。でも、チェンソーを使った作業では腕がすぐに悲鳴を上げてしまって……。でも、続けていく中で体の使い方もわかってきて、少しずつ慣れてきました」
■ 「土曜も出ていいくらい楽しい」仕事の魅力とやりがい
林業というと「休みが少なそう」というイメージもあるかもしれませんが、佐々木さんは「今は仕事が楽しくて、土曜も出たいくらい」と語ります。
「自分自身が日々成長していると実感できるのが楽しいんです。作業の中で新しい発見があったり、チェンソーや刈払機の扱い方が上達したり。そういう積み重ねが嬉しい」
年間休日は約120日ほど、有給休暇も取得しやすく、仕事とプライベートのバランスも大切にできる職場環境だと感じているそうです。
■ 「何でも挑戦したい」——未来へ向けた想い
最後に、これからの目標をたずねると、彼はこう答えてくれました。
「大きなことはまだ分かりませんが、自分に与えられた仕事は何でも挑戦してみたい。そしてその中で、もっと効率よく、より良い仕事ができるように成長していきたいです」
その姿勢が周囲にも伝わり、新たな仕事を任されることも増えているという佐々木さん。
山と向き合い、自分自身と向き合いながら成長を楽しむ姿が印象的でした。
森林組合の仕事に少しでも興味を持った方は、ぜひ現場で働く先輩たちの声に耳を傾けてみてください。未来の「山を育てる人」を、私たちは待っています。