この写真は、昨年秋に組合員の所有林を撮影したものです。約10haの山林を複数年かけて皆伐再造林しました。所有者は40代、先代が早くに亡くなった為若くして家業を継ぎ、
苦労も沢山あったのではないかと思います。でも逃げることなく受け入れ、本業は林業ではないけれど、先祖から受け継いだ山についても「後世に引き継ぎたい」と再造林して山の未来を小学生の娘さんに託しました。林業に携わる身としては本当に頭が下がります。
長く続いた材価の低迷による山への関心の薄れ、後継者の不在、造林作業員の不足等々
再造林が進まない理由は枚挙にいとまがありませんが、そんな中でも前出のような森林所有者がいることも事実です。
当組合としても関係機関と連携し、試行錯誤しながらになるかとは思いますが再造林に向けて努力していきたいと思っておりますので、今後再造林に関連する情報も積極的に発信していきたいと思います。
この写真は、前出の山に植えられた植栽後1年の杉苗です。秋の陽を浴びた杉の子は、屈託なく笑う幼子のようにも見え、この子の未来が幸せであるよう微力ではあっても努力したいと思います。