静動

 昨年の今頃は、現場山土場から直送で、トラックが運びきれないほど丸太が売れていましたが、現在は製材所の入荷制限が続いており、合板工場向けの丸太を中心に納品待ちが続いています。事務所脇の土場、以前から使用している羽後町にある組合土場、昨年末から新規に借りた土場の3つの中間土場に丸太がいっぱいです。

 新規に借りた土場も当初の予定ではほんの一角を使用する程度と思っていましたが、今は、現場別長級別の丸太の山が大小20位になりました。

 「需要の減少、供給過剰になれば買い手がつかない価格が下がる」は市場原理かもしれませんが、我々が商品としている丸太は制作期間50~60年で受注生産は難しい。生産調整の為に伐採しなければ、それを生業としている伐出業者や運搬業者が困ってしまうし、その収入を見込んでいた森林所有者も困ります。当然ながら再造林は進まずCO2吸収源としての機能も上がりません。

 CAS急速冷凍技術は、「沢山捕れれば買いたたかれる、だからといって捕れなければ収入がない」という第一次産業を見ていて、技術者の立場から何か打開策を提案できないかと考えた技術者の発明だとか。木材にもこのような技術が開発されないかなあ・・。

 今は、伐出を雑木にシフトしたり、販売先を工夫したりと自分達にできる努力で凌いでいますが、虫のつく時期より前に市場が動いてくれることを祈っています。自分が足りないことは棚に上げてですが、うまく行かない時も林業に直接携わる私達は熱意を持って地道に工夫を続け山を守っていかなければと思います。

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